ヒナタノオト
作品展に寄せて

Q1
デザインから縫製まで、一貫しておひとりで制作される谷田貝陵子さん。
今展には、どのような作品を出品なさいますか?

A1
窓という言葉から、空気や光を取り入れる、そういう気持ちの良いイメージを連想して、明るく軽い色目のバッグを出品します。

Q2-1
今回、「春の窓」というサブタイトルをつけました。
谷田貝さんの、窓にまつわるエピソードがありましたら、教えてください。

A2-1
いつもの帰り道に、窓にカーテンのないお家があります。
覗き込まずとも窓際に佇む猫と、テレビに見入るおじさまが毎晩丸見え。
今日も元気でよかったと、通り過ぎる日々です。

外の景色が素敵なお家で、窓にカーテンをつけない暮らしをしてみたいです。

Q2-2
谷田貝さんの工房の中で一番好きな、あるいは大切なものについて教えてください。

A2-2
祖父の存在でしょうか。

祖父は、幼い孫を連れて、美術館やクラシックコンサート、時には、大人向け過ぎないか?という映画にもよく出掛けていました。
そのほかの時間は、お部屋にこもり、爆音でオーケストラを流しながら、石を材料に趣味の作品づくり。

数年前、祖父の作品の裏に、工房MEGU(目黒さんなので) とこっそりサインされているのを発見しました。
作り出す場所にも愛着を持っていたことや、今その場所で日々製作をする自分と重ね、胸が熱くなりました。

祖父が与えてくれた物理的、非物理的なもの、祖父の存在が、わたしの工房に詰まっている大切なものです。

ものづくりの源流には、おじいさまからの影響が深くあるんですね。
もっと、いろいろお話を伺ってみたいです。

黒を中心にシックな色使いが印象的な谷田貝さん。
今回は、それら人気のシックなカラーに加え、カラフルでヴィヴィッドな作品も登場ですね!
そういえば、黒に裏側を鮮やかな色を効かせるたりすることも、谷田貝さんの真骨頂でした。
今回は、そこから広やかに色の世界が広がったような展開!

谷田貝さんは木曜日以外は、在店くださる予定です。

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