ヒナタノオト
作品展に寄せて
Q1
RIRI TEXTILEの和泉綾子さん、今展にはどのような作品を出品くださいますか?
A1
ウールのブランケットは、肩からたっぷり包まったり、二つ折りで膝にかけるようなイメージで織ってみました。
たっぷりと厚みも重量感もあるものがいいなあと思い、あまり使ったことがないタイプの糸を使ってみました。
そのほか、定番の作品に加え、草木染めの糸を使ったマフラーや、リネンとカシミヤを織り合わせたり、シルクを使ったストールなどなど。
いまの自分が素材と気持ちよく付き合うなかで織りあがったものをお持ちします。
Q4
「おばあちゃんの食器棚」の中で印象に残ったお話があれば教えてください。
A4
やはりウールのブランケットのお話でしょうか。
『織り手の幸せな時間は、糸と糸が交わる空気の中にきっと織り込まれていく』
わたしもそう信じています。
この物語は、作り手の人生が幸せなものであることをいつも願ってくださる稲垣さんから作り手へ向けてのあたたかいメッセージだと感じました。
そして作り手の幸せは、ものを通して使い手へ受け渡されたあとも続いていく。
できあがった時と少し姿がが変わっても、手にする人が変わっても。
いまの自分はなんて幸せな輪の中にいるんだろうと、あらためて思いました。
ちなみに文字は違いますが、織り手が彩子さんという名前だったのが、なんだか余計に響いて、じーんとした気持ちになりました。
綾子さん!
織り姫にふさわしい美しいお名前ですね。
ちなみに、今展には「綾子さん」が3人もいらっしゃいます。
漆の平井綾子さん、こぎん刺し、針の森の狩野綾子さん。
いつも柔らかい印象の色合いの布を織られるRIRI TEXTILEさんですが、今回は赤系の糸でも織り上げてくださっています。
クリスマスにはやはり「赤」ですね。
今展、ゆるやかなドレスコードに「赤」を設定しました。
出展作家さんたちも、服や小物、装身具のどこかに赤があることと思います。
発見!したら、お話ししてみてくださいね。
そして、皆様もぜひ赤をどこかに取り入れて、ご来場いただけましたら、とてもうれしいです!
RIRI TEXTILEさんは、両日在館くださいます。
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