ヒナタノオト
作品展に寄せて
Q1
片田学さんは、今展にどのような作品を出品くださいますか?
A1
「おばあちゃんの食器棚」からイメージして、木のサラダボウルを作りました。
材料や機会に恵まれないと普段なかなか作れない大きさなので、ドキドキしながら作りました。
はこもの、ふたもの、トレイやお皿なども、かたちさまざまにバラバラにと作りました。
Q4
「おばあちゃんの食器棚」の中で印象に残ったお話があれば教えてください。
A4
第6話「銅の茶匙」の中で音にまつわる話がとてもこころにのこりました。
無心に金属を叩くリズムと、そのときの呼吸。
「叩く調べが機嫌がいい」という師匠のくれた言葉にグッときました。
機嫌よく叩き、呼吸をすること、そのために身の丈にあった制作の度合いを探ること。
作るものは違うけれど自分の仕事にも同じことのようにも感じました。
偶然ヒナタノオトさんで、吉田史さんが作られたの茶匙を見せて頂いたので、絵になった様子にも親しみを感じました。
Q5
自由学園明日館にまつわるエピソードがあれば教えてくださいますか。
A5
明日館には、ヒナタノオトさんの展示を通して、数年前に初めて訪れました。
桜の舞う頃でした。
当時の自分にとっては作家さんの個展を見にいくこともあまりないことで、行くにも決心が要りました。
えいやと勇気を出して、お話しさせて頂いたりと、とにかくとても緊張していたのを覚えています。
展示を拝見した後に、講堂に入り、建物や室内の様子、家具を眺めたり、椅子に座ってボーッとしたりと小一時間。
気持ちが落ち着いて、少し整理できたような気がしました。
景色とともに、なんだか色濃い経験としてのこっています。
片田さんと明日館でお会いした時のことは、私もよく覚えています。
山梨からはるばる足を運んでくださったこと、静かに丁寧に展示を見て、何かを深く感じていらしたこと。
あれから3年の後、この空間で共に展示を創り出せることを幸せに思います。
会場には、我が家で愛用している片田学さんの木のサラダボウルも展示しますので、ぜひご覧ください。
片田学さんは両日在館くださいます。
HPはこちらになります。
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