ヒナタノオト
作品展に寄せて

私は佐賀県で陶器を制作しています。
2019年秋の「工房からの風」に出展しました。
その時の「工房からの風」は、テーマが「火」でした。

私が使う素材の土は、火で焼き上げることで陶として完成します。
それは、火(焼成)と土・釉薬などの素材の使い方により、陶の表面に様々な表情が生まれます。

今回の展示では、日常使いの器を出展します。
私の陶器は、濃い灰色、淡い水色の少しマットな質感のものが多いです。
これらの器は、日の光を受けて見ると様々な表情を見せます。

日々の制作の中で、自然や鉱物、地層など様々な層の中にある景色のような表情を器に出せたらと思っています。
展示会場で、火と共に作り上げた景色を見ていただけたら嬉しいです。

陶芸:佐賀・二井内覚(にいないさとる)

二井内さんは、日曜日に在店くださる予定です。
その時、作品について、たくさん伺おうと思っています。

「工房からの風」が終わってから、もっとお話ししてみたかったと思い返す作家の方がいつも数名いらっしゃいます。
それでも、忙しさの中で時間ばかり経って、そのままになってしまうことも多々あります。
遠く離れた地で制作されている方の場合は特に。

二井内さんの工房は佐賀県。
このような機会を作って、ぜひ作品を改めて拝見したいと思いました。
私自身もですが、風人さんたちにも二井内さんともっと話したかったー!という方がとても多くて。
慌ただしくも凝縮した時間の中で、それぞれに爽やかな風の余韻を与えてくれた二井内さんとぜひ皆様もこの機会にお会いいただければと思います。

このマットなブルーの銅鑼鉢。
秋に購入して、我が家でも活躍中!
今展にも出品いただいていますので、お楽しみに。

稲垣早苗