ヒナタノオト
作品展に寄せて

にしむらあきこ
東京 和紙造形
鳥が囀り、雨が降り、種が落ち、みのる庭。
和紙造形で描く、音が聞こえそうなモビール。

Q1
にしむらあきこさん、今展には、どのような作品を出品くださいますか?

A1
さまざまな質感のオーナメントをご用意しています。
参加される皆さんの作品を庭に咲き誇る草花、大地の営みにたとえ、天から降るさまざまなものをオーナメントのモチーフにしました。
場の空気感にそっと寄り添うような、色鮮やかな花々を引き立てるような、静かに語られる物語のようなものを目指しました。

Q2
にしむらあきこさんの庭にまつわるエピソードがありましたら、教えてください。

A2
昨年アトリエを構えたのですが、そのアトリエのある施設「百才ももとせ」にはなかなかの広さの庭があります。
今現在梅の白い花がはらはらと散って地面を彩り、水仙がこれでもかと花開き、庭はほんのりと良い香りがします。
そんな百才の庭をもっと居心地の良い場所にしよう、ということで、これから庭づくりプロジェクトが始まります。
今年は土と植物と、「庭」という概念にがっつり向き合う年になりそうで楽しみです!

「作り手と結ぶ庭」の会場をモビールで彩ってくれることになったにしむらあきこさんの作品。
さまざまな作り手とその想いが響き合う空間にふさわしい愛のある作品。
庭と向き合う年ならではの新鮮な和紙造形ですね。