スタッフブログ
ヒナタノオト日誌
色めき、きらめく、春一番
2020.03.11草木の色を知るその人の手は、今日は藍の色を湛えていました。
数年前のある夏の日
その当時、RIRIさんが通われていた紺屋さんの一つへ。
写真を撮らせてほしいので…
という私の願いを快くうけてくださってご一緒しました。
RIRI TEXTILE 和泉綾子さんは、草木の色を布や糸に染め織る人。
茜、藍、コブナグサ、刈安、ローズマリー、矢車草、…
和泉さんの手からなる、草木の瑞々しい彩りを映した染織の布。
細やかな文様と相まって、より一層繊細に映ります。
ストール・リネン | 茜
首元にくるりと巻いて、カジュアルさも楽しめるのもRIRIさんならでは。
ストール・リネンボーダー | 刈安 × 藍
大学で染色を学ばれ、その後、織もされるようになった和泉綾子さんと私は同じ歳。
大切な友人でもあり、それぞれの場所で頑張っている姿を見て過ごしてきました。
染織と向き合い続けてRIRIさんの心を染めた、その植物のきらめく生の色を私は知らなくても、RIRIさんの作品を通してそれを受けとることができます。
多くのつくり手の方もそうであるように、全てのことをほとんどお一人でやりくりされていること、それを感じさせず笑顔で立っている姿をいつも尊敬しています。
ふんわりやさしく織られた新作の、ショール・カシミヤ | ライトグレー
RIRIさんのファンの方で作品を身につけて来てくださるお客様、ヒナタノオトの展でご覧いただいていらしたお客様、作家仲間のみなさま…
さまざまな場で出会われた方々と大切に時間を育まれてきたのだなと思います。
「丁寧なご案内をいただいたので」
「友人なんです。もっとじっくり見たいのですが、仕事の合間なので…また来ます!」
などなど。
お互いを気遣われる言葉、笑い声、嬉しい再会の言葉、笑い声、時には真剣なお話も…
でもいつも笑顔があふれています。
RIRIさんその人のように、笑顔とともにある辛抱強く優しい布は、
『いまも、いつも、いつかも』
展のタイトルのように、人とともにあるのだな、と感じました。
会期は、3月15日・日曜日まで(定休日 金曜|最終日16:00まで)でございます。
12日(木)と15日(日)は、この春一番の笑顔で在店いただきます!
― 作業風景のひとコマも・・
真剣に藍染めをしているRIRIさん ―
本日、伊勢丹新宿店では『ヒナタノオト 作り手と結ぶ庭』展初日を迎えます。
午前11:00~会場壁面では大野八生さんのライブペインティングが行われます。
会場にどんなお庭が広がるでしょうか。
どちらの「展」も広やかに開きます。
中川碧沙
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