ヒナタノオト
作品展に寄せて

mujina木工房
神奈川 木工
空間や食卓に馴染みながらもアクセントとなるような、
シンプルで温かみのある木の器や照明具。

Q1
mujina木工房さん、今展にはどのような作品を出品くださいますか?

A1
山桜などの無垢材を削り出し、漆やオイルを塗った器を中心に、時計や照明など生活にまつわる木工作品を出品します。
それ1つでの存在感というよりは置かれる空間や食卓を意識したシンプルでありながら温かみのある作品を目指して制作しています。

Q2
mujina木工房さんの庭にまつわるエピソードがありましたら、教えてください。

A2
郊外の小さな庭のある住宅で育ちましたので、庭は1番身近な季節を感じられる場所でした。
花が咲いたり紅葉する植物を眺めたり、やってくる雀を捕まえようとしたり、穴を掘って遊んだりと小さな頃は庭で色々なことをして過ごしました。
また、小学生の夏休みの宿題(内容はどんなものか忘れましたが自由課題だったと思います)で、木を削ってこけしのようなロボットのようなものを作ったのですが、その作業も庭で行いました。
そういう意味で庭は僕の木工を仕事にしていく人生の最初の一歩を踏み出した場所とも言えますね。

mujina木工房は、一級建築士でもある尾池豪(おいけ たけし)さんによる木工房。
くすっと笑顔が浮かぶ造形は、すっきりスマートな感覚がベースになって生まれています。
夏休みの宿題をした庭のお話し、素敵ですね。
尾池さんの心には、今も夏休みの庭の木漏れ日やセミの鳴き声が映画のように残っているのかもしれませんね。