店主ブログ
日々の芽吹きの記録

庭は心を写す鏡

2020.04.04

現在発売中の「婦人之友」最新号(4月号)に、
大野七実さんのお仕事について書かせていただきました。

取材は1月の末。
穏やかな小春日和に恵まれた日に、編集者のYさん、うさ村さんと私でお訪ねいたしました。

まだ浅い春の気配の中にも、水仙やスミレ、クリスマスローズが咲き出して、祝福されたような取材日和だったなぁ。
愛らしい小ぶりな文化住宅の陶芸工房。
この場を設けて、ちょうど20年になるそうです。

七実さんとはその10年位前からのおつきあい。
お互い、齢を重ねましたねー。
10代と20代でしたものね。

ひとりの陶芸作家の誕生前から誕生の瞬間ともいえる黎明期。
途中の大波、小波と、さまざまな場面。
それらを経ても、こうしてそのお仕事に触れさせてもらえること。
これは当たり前なんかではなく、とっても稀有なことであって、大切にすべきことなんだとあらためて思います。
七実さん、独立の20周年記念にこのような記事をつくらせていただけこと、ほんとうにありがたく思います。

取材では、七実さんが苦しかった時のこともさらりとご自分から話しだされて、
実はちょっとドキドキもしたのです。
まったく、平気な顔してましたけど。
書いてもいいの?と後で確認しましたら、ダイジョウブって。
「庭は心を写す鏡」
は、さまざまな時を経てたどり着いた、七実さんの内側から生えてきたような言葉なんですね。

今、続けてこられた色化粧の器はますます魅力を増して、
近年、あらたに取り組まれた貼花(ちょうか)技法の器の個性と響き合って充実したお仕事に進んでいる七実さん。
ぜひ、本屋さんやお取り寄せで、婦人之友の記事、お読みいただけらばと思います。

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七実さんの展覧会を、自由学園明日館で来る火曜日から行う予定でしたけれど、延期となりました。
この展示に向けて制作された作品は、6/13(土)〜6/21(日)ヒナタノオトで展示の予定です。
明日館でもいずれ開催予定ですので、決まりましたら、お知らせいたします。
どちらも、お姉さまの八生さんの作品も合わせて展示予定です。
諸々、詳しく決まりましたら、あらためてお知らせいたしますね。