店主ブログ
日々の芽吹きの記録

冬の庭

2020.01.10

庭という言葉が好きです。

夢見がちで、雲をつかむような空想ばかりを描いていたころ、
「自分の庭を丹精しなさい」
という言葉と出会いました。

ここではないどこか、ではなく、今、自分の指が触れる場所を大切にすること。
誰かの何かをうらやむのではなく、自分が持たされたものを慈しむこと。

そうは言っても、ここではないどこかに憧れ、
誰かの何かに羨望もしてしまいます。

それでもこの言葉を想うと、ささやかな日々のことごと、
こつこつと単調な繰り返し自体を大切に思えるようになりました。

そして、自分の庭を丹精することは、自分だけがよくなることではなくて、
それぞれの庭を尊重することにもつながるのだと、
いくつもの間違えや後悔を繰り返しながら気づいていきました。

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ということばが抱くさまざまな豊かさ。
その恵みを頂きながら、このオウンドメディアを創っていきたいと願っています。

絵を描いてくださった大野八生さんとは10年来庭づくりをご一緒させていただいてきました。
心から(芯から、真から)植物が好きなのだなぁと、折々に感じるやよいさんの手に生る絵。
春夏秋冬の庭の植物をメインビジュアルに、
そして、種・芽・葉・花・果・綿毛というコンテンツのアイコンをお願いしました。


現在の絵は冬の庭。
左側には
ナンキンハゼ
マートルの実
西洋南天

右側には
椿
ローズヒップ
アイビーの実

も描かれています。
これら多くの植物は、共に丹精する庭に植わっていたり、
やよいさんのクリスマスリース作りのワークショップに登場したりと、私にもなじみの深いものばかりです。

冬の庭のトップ画像は2月まで。
じっくりお楽しみいただけましたら幸いです。
そして、3月から3カ月間は春の庭へと変わります。
春の庭に描かれた植物モチーフは、
3月の伊勢丹展へも工藝作家の方々の手によって作品となり、出品いただく予定です。
こちらもどうぞお楽しみに!

庭って、ほんとうに深い言葉ですね。
折々、そんなこんなもこの場を介してやりとりができることを願って、このブログをはじめます。