スタッフブログ
ヒナタノオト日誌
透過する日常
2020.06.24
タンブラー / チョコ / コップ
暦は夏至を迎え、天地に満ちる水巡りの季節。
例年なら、月晦日には半年の厄ばらいのお祀りで賑わう時分。
2020年も半分が過ぎようとしている。
もうそんな時期なのかと、はっとしてしまいます。
アイスクリームカップ/頂きもののマスカットを添えて。
昨年の11月。
ヒナタノオトでは、この季節恒例となるさこうゆうこさんの個展が開かれました。
透明な吹きガラスの水耕栽培ポットの数々が届き、
春待つ愉しみを思い浮かべながら、お客様や皆様と分かち合えた時間が思い出されます。
初日の朝、さこうさんが手持ちで搬入くださった、ご自宅で丹精されている多肉植物と、
ヒヤシンス、ムスカリの球根の水耕栽培。
水を張った持ち運びのための、プラスチックのカップに丁寧に入れられ、水平に保たれ運ばれて来た植物たちがとても愛らしく。
その多肉植物を、一つ一つガラスのポットに移しながら話し、
溢れるさこうさんの笑顔から、ご自宅でも毎年仕込まれる水耕栽培の植物や、
お庭の植物と周囲の自然への深々とした愛情や慈しみが伝わってくるようでした。
岐阜の自然豊かな土地に根をおろし、植物を育てたり、
手ずから暮らしと製作の場を整えていらっしゃるさこうゆうこさん。
自然と人とが添う循環の暮らしの中で生みだされる吹きガラスの作品。
その透明なガラス作品から、たゆたう自然の景色が浮かび、すうっと澄んだ空気に満たされ、
些細な迷いや違和感からも淀みなく、透過するように背筋がシャキッとして頭もスッキリします。
紫陽花に灑ぐ雨粒
菊の花香る夜露
朝露の一雫
池に張った薄氷
水のように透明なガラス。
優しいゆらぎの端正な輪郭。
吹きガラスの洗練されたかたち。
自然に添うように暮らし、製作するさこうさんの硝子からは、風景のシーンが浮かんできます。
四季折々の食材と爽やかに調和し、日々の暮らしに添う硝子の食器。
これから向かう夏の食卓を涼やかに彩ります。
11月の展にて、わが家にお迎えしたしずくポットと多肉植物は、根ものびのびと元気です!
ヒナタノオト Online Exhibition
さこうゆうこ-硝子の食器-
ソラノノオトにて6月28日(日)16:00まででございます。
たっぷりサイズのタンブラー、飲みきりサイズのチョコ、すらっと背の高いコップ。
3兄弟のような3種のコップに、アイスクリームカップやヨーグルトカップのように使い道に添ったものやお皿など。
ドレッシングやシロップにもおすすめのミルクピッチャーはカタチもさまざまにご紹介しています。
今年の夏支度に、ぜひご覧ください。
中川碧沙
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