ヒナタノオト
作品展に寄せて

多羅葉(たらよう)って、ご存知でしょうか。
モチノキ科モチノキ属の常緑高木。
葉の裏に傷をつけると黒く残るので、文字を綴っていたという植物。
まさに「葉書き」の由来の木。
東京中央郵便局の前にも植えられているそうなんです。

史さんの今展での初めての制作が、このシリーズ。
史さんがご用意した、文字、数字、植物を、ご希望に応じてデザインの反映させてくださいます。


(画像:吉田史)

かたちは、リング、ブローチ、ペンダント。


(画像:吉田史)


(画像:吉田史)

デザインは、封筒、紙片(便箋)、たらようの葉、オーバル。


(画像:吉田史)


(画像:吉田史)

素材の金属を、金、銀などからお選びいただき、
そこに、アルファベット、数字、草花のアイコンを載せてくださるもの。


(画像:吉田史)

今展のタイトルは「白紙」。

便箋一枚に文を綴り終えた後に、もう一枚添えられる白紙の便箋。
そこには、伝えきれない想いが未だありますという余韻がこめられているのだと思います。

Stay homeの時間は、外で人と会えない時間を過ごさざるを得ませんでした。
そのような会えない時間の中で、史さんが今展への制作に向かったとき、
あらためて想いをこめるって、どんなことだろう?と心に問う時間を過ごされたのでした。
そのような時間の先に実った作品、それがこの白紙のシリーズです。


(画像:吉田史)


(画像:吉田史)

さあ、何に、どんな文字や草花を綴ってもらいましょうか。
吉田史さんは、会期中すべて在店くださいます。
(平日は16時まで。木曜、金曜は定休日です)
ご相談の時間もひとしお、楽しく感じていただけるように思います。