ソラノノオト
作品展に寄せて

佐藤亜紀‐糸ぬの歳時記 春隣

2021.01.15

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信楽在住の染織作家、佐藤亜紀さん。
四季を通して3ヶ月ごとに、そのお仕事をご紹介させていただいています。

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2021年1月の作品は、ストールと小座布団(椅子敷き)とコースター。

ストールは、経糸を絹糸、緯糸をアルパカ・ウール糸で織られていて、分厚すぎず、春先まで巻いていただける素材感です。

細雪(ささめゆき)

絣もようを入れ、雪降る日のしずかな情景を織りました。
雪の表情はさまざまにありますが
細雪は細やかな、かるい雪を表現する言葉です。

(佐藤亜紀さんからのメッセージ)

細雪は2点制作されていて、大きな違いは藍の糸のあるなしです。
上がない方、下がある方のストール。

藍の糸が織り込まれているか、いないかでこんなに表情が変わるんですね。
それぞれにお似合いの方のお手元に届きますように。

初茜

新年、夜の暗がりが白み、明りが差し、東の空を染める茜色。
新しい年を迎え、心新たに明るい気持ちで日々過ごせますようにの思いもこめて制作しました。

(佐藤亜紀さんからのメッセージ)

赤が印象的なストール。
糸の風合いの優しさと色合いが結び合った織り布。

春隣(はるどなり)

春がもうすぐそこまできていること。
寒さがきびしい真冬の季節でも、かすかな春の兆しを見つけては
あたたかな季節に思いを馳せます。
あたたかくやわらかな光がゆらいでいるようなイメージで織りました。

(佐藤亜紀さんからのメッセージ)

春隣も2作品あります。
上が黄色味が豊かなもので、
下がオレンジがかったもの。

春はすぐそこに。
そう心に灯すだけで、寒さに縮こまった心身がほどけるようですね。
今年はひとしおに。

いずれも経糸が絹で、緯糸がアルパカウール。
軽やかながら巻くと熱を抱くので心地よいあたたかさに包まれます。
しわの復元性もお使いいただきやすいと思います。

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今回、リクエストを亜紀さんにいたしました。
小座布団(椅子敷き)です。
亜紀さんが手がけられたら、きっと素敵なものになるだろうと思って。

はじめて制作した椅子敷きです。
経糸を麻糸に緯糸を綿糸、
経糸を麻糸に緯糸をウール糸で織りあげたもの2種類あります。
腰を下ろした時のお尻の冷えをやわらげ、心なごんだり、
日常の中で目を楽しませてくれるようなものとなれたならうれしいです。

(佐藤亜紀さんからのメッセージ)

気づきました!
こうして、画像をアップロードしながらも、亜紀さんの布の色合い、風合いに心が元気づけられていることに。
お選びいただけましたら、もちろんありがたいですけれど、
このページをご覧いただいて、明るく華やぐような気持ちになっていただけたら、そのことがうれしいです、とっても!

自然のもつ色の恵み、それを慈しむ作り手の心、素材と気息を合わせる手。
それらが、心にしみて、伝わっていくのでしょうか。
長く草木で染められた手織り布と関わってきましたが、このような状況下の中で、あらためて、しみじみじんわり、いいなぁ、と思ったことでした。

作品そのものがすばらしくて、それを間接的にお伝えする力のちいささに申し訳ないような気がしますが、
少しでもこのページをご覧いただけた方の心がほぐれて、明るくなっていただけましたら幸いです。

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