ソラノノオト
作品展に寄せて
時の粒を集め
2021.05.28エルダーフラワーのピークがゆっくり退いていきました。
ちょうど盛りの頃、Anima uniさんの個展があって、
ヒナタノオトの中で、粒粒の美しい花々が揺れ合っているような、幸せな時間が流れていきました。
長野さんは、ファインアートを4年間学んだロンドンで、エルダーフラワーとの時間を過ごされたのだと。
私もエルダーフラワーには想い出がいっぱい。
ゴールデンウィーク後の5月と6月は、飛行機代が安価な割にデンマークは季節がよくて、何度も訪ねたものでした。
いつもエルダーフラワーがたわわに咲いていて、マスカットのような爽やかな香りと眩しい光のハーモニーの北ヨーロッパ。
美しい風景と時間を、今年はAnima uniさんの作品を通じて皆様にも感じていただけたのではないでしょうか。
Anima uniさんの作品をオンラインストア「ソラノノオト」でもご紹介をいたします。
只今プレビュー状態で、29日土曜日正午から販売開始です。
オンライン上でも見て楽しんいただけたらと思います。
すべて1点ものとなっています。
エルダーフラワーの作品もあります。
この小花はすべて鋳造ではなく彫金で作られています。
エルダーフラワーへの愛がなければできない(もちろん技術も)こまやかなお仕事。
愛と手間が表現に馥郁と反映されている作品群です。
エルダーフラワーの造形は、季節感を主張しないので、通年装いに楽しんでいただけるところもお薦めです。
今展のタイトルにもなった「しずかにうみのいろ」。
Anima uni 長野麻紀子さん自ら金を調合した14金の作品シリーズ。
銅を多く配したもっとも紅い <くれなずむ>
割金に占める銀銅の割合が半々の <金の舟>
銀を多く配した、もっとも青い <澪(みお)>
と、金の豊かな色合いを堪能できるシリーズです。
この作品群、写真よりも、ギャラリーに展示しているときよりも、人が身に着けたときが断然ステキ!なのです。
金ならではの質感、Anima uniさん自らの調合ならではの表面の揺らぎからの輝き。
愛らしくも大人の装身具です。
ネックレスは、ビクトリア時代の指輪に着想を得て生まれた王冠の台座に留めたもの。
石の透明感が引き立つ美しい仕立てです。
ピアスは、さざめく水のように、弾むように揺れて、アジサイのような微妙なグラデーションに仕上げられています。
ささやかで詩的、洗練されていながらもどこか根源的。
五感を刺激する、肌にまとうちいさなアート。
Anima uniさんの装身具で、心に爽やかな美しいひとときを奏でていただければと思います。
オンラインストア「ソラノノオト」→ click
Anima uni 長野麻紀子さんには、昨年エルダーフラワーコーディアル作りの記事もお寄せていただきました。
こちらもあわせてお読みいただけましたら。→ click
晩春、初夏、梅雨・・・
巡る季節を、自然と、自然と心を交わして生み出された手の仕事とともに過ごす喜びをお届けしていきたいと願っています。
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