ヒナタノオト
作品展に寄せて

オトナのナツヤスミ展に出品くださる8名(組)の作家の方々からのメッセージと作品をご紹介いたします。

今回ご紹介するのは、富士山を仰ぐ場所に工房を持つろうそくの鈴木有紀子さんです。

Q1
鈴木有紀子さんは、今展にはどのような作品をご出品くださいますか?

A1
じっくり、ゆっくりと灯してお過ごし頂きたい夏ならではの透ける灯りを中心にお届けします。
残念ながらまだまだ続く巣ごもり生活。
いつもより少しテマヒマ掛けて作ったお料理や、コーヒーを淹れて、たまにはお家でピクニック気分を味わうのもちょっとした気分転換になります。

そこにろうそくの灯りが加わるだけで流れる時間のリズムがゆっくりと感じられます。
好きな音楽をBGMに.. たまにはまったりと夜更かしを決め込んで読書や映画鑑賞なんて時間があってもいい。
まさに「オトナノナツヤスミ」 です。

今回、ぜひ新しいヒナタノオトさんへお訪ねしたかったのですが、はっきりと予定が立てられないので、ろうそくをこちらからたくさんご紹介させていただきますね。

「静かに色を重ねる…」
大人の休日
オトナノナツヤスミにお届けしたかったろうそくです。
ゆっくりじっくりと愉しんで頂きたい灯りです。

「Ça va?」
定番のろうそくのシルエットを魚(この時ばかりは「鯖」ということにして)に置き換えて、「Ça va?」=「元気?」と夏のグリーティングの気持ちも込めて。

「スイム」
白の奥行きを愉しむ。
水の中の音のない世界.. 静かな営みの世界を灯りで。
水のゆらぎも、灯のゆらぎも心地よく。

「マーメイド」は人魚の流線形をデザインしました。
香りは「ラベンダー富良野」という富良野種のブルーラベンダーを。
希少性の高い芳醇な香りです。

「green curtain」
葉の茂る涼やかな意匠ですが、灯せば折れそうな三日月が浮かび、葉に月明かりが届く..そんなギャップも透け感でお愉しみ下さい。

Q2
鈴木有紀子さんのこの夏、お気に入りの食べ物、または、飲み物はどんなものでしょうか?

A2
スパイスでしょうか。
バニラアイスにシナモン、カルダモン、岩塩を少々…。
アクセントにアーモンドをのせて食べるおやつが、この夏の工房での暑い作業のご褒美です。
「もうちょっと頑張って、」と自分自身を釣る。
いつもの普通のバニラアイスが奥行きのある味わいに変わります。
で、もうちょっと頑張れます。

Q3
有紀子さんは、来年、コロナ禍がおさまったらどんな夏休みを過ごしたいですか?

A3
コロナウィルス感染が終息してくれたら…。
それでもやはり元々人の少ない場所が落ち着くのですが、目にも涼しげな湖で、気になっている sap に挑戦してみたいです。

有紀子さんのろうそくは、お一人の手によるまったくの手作りのもの。
ろう(WAX)の成分を自ら研究を重ねて、中心部と周辺部の溶け具合を変えることで、灯したときに独特の美しさが現れるように制作されています。
とっても美しい作品群!
火を灯せば、目の前にライブの映像世界が広がるようです。

有紀子さんのろうそくと出会って12年くらいでしょうか。
デンマークに行くたびにろうそくを購入していましたが、それ以降はろうそく購入は有紀子さんの作品ばかりとなりました。
キャンドル文化が熟したかの国でも、有紀子さんのろうそく以上に素晴らしいものに会えないから。

部屋で過ごす時間が見直された今、有紀子さんのろうそくで深く寛ぐ時間をぜひ味わってみていただければと思います。

(次回入荷は未定ですので、ご希望の方はこの機会にぜひ。
尚、8月15日までは、オトナのナツヤスミ展の作品については、店頭のみでの販売とさせていただきます。
16日以降は、電話、メールなどでの販売にも対応させていただきます。
ご来店が難しいお客様には恐縮ですが、運営上ご理解の程お願い申し上げます)