ソラノノオト
作品展に寄せて

ひなたの縁側で

2021.10.08

佐藤亜紀さんの糸ぬの歳時記
作品をオンラインストア「ソラノノオト」に公開いたしました。

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小座布団!
こ・ざ・ぶ・と・ん
って、響きもうれしいですね。

亜紀さんの小座布団。
糸を染め、その糸を織り、綿入れも手掛けて仕立てた小座布団。
(小座布団、うれしくって、リピートしすぎですね、すみません<(_ _)>)

もう、存在自体が愛おしくって。
陽だまりの縁側に腰かけたり、二つ折りの枕状にしてお昼寝してみたり。
ひなたそのもののような小座布団(あ、また言ってしまった!)

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今回の季語は、芒原。
すすきはら、と読みます。

野原に芒が広がる風景をイメージして制作しました。
野草で染まる落ち着いた深みのあるベージュ系の色は
どこかもの哀しさも感じる秋の芒の風景とかさなり、
その情景を織ってみたいと思いました。

とは、佐藤亜紀さんからのメッセージ。
よもぎ・イタドリ・待宵草・えんじゅ蕾で染めた糸で織り上げたストールがこちら。

渋い色調で風に輝く芒の原が立ち上がってくるようですね。

今回のストールは絹75%と綿25%
絹100%の張りが適度に抑えられて、かといって、綿100%では生まれないふくらみもあって、巻きやすいストールです。
私はノーカラーのブラウスの首元に垂らして装うのが好みです。

こちらは「朽葉(くちは)」と名付けられたストール。

樹木が秋に紅葉し朽ちてゆく葉。
紅葉した鮮やかな葉も美しいし、朽ちてゆく葉のうつろう色も美しさを感じます。
ヤシャブシの実、待宵草、栗のイガ、桑、くるみの果皮など、今までに染めた茶系をいろいろとりまぜて織りました。

と、佐藤亜紀さんの制作の想いです。
草花には、朽ち行くときならではの美しさもあって、
日々草木染を心に置く亜紀さんの心には、その美しさがしっかりと宿っているのだと思います。
こちらは絹100%ですので、ふんわり羽織ったり、あるいはぐるぐるぐるっと小さく巻いてみるのも素敵です。
もちろん、タペストリーとしてインテリアにもおすすめします。

他にも、毎回好評のマット類もご出品いただいています。
ソラノノオトの亜紀さんの作品、ぜひ、ご覧ください。
販売開始は9日土曜日正午からとなります。

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