et craft として活動する平井岳さん、綾子さんご夫妻。
昨年末にも好評をいただいた作品展が、12月18日土曜日からヒナタノオトで始まります。

漆器と暮らす楽しみの一つが、器が育っていくこと。
使って洗って拭いて、という日常を繰り返すことで、器に美しい光沢が生まれます。
また、塗り直しや修理ができるので、長くともに暮らすことができるのも魅力のひとつです。

そして、岳さんは素材としての「漆」そのものにも深く関わっておられ、「漆掻き」にも取り組まれています。
その様子はet craftさんのホームページ上で4分余りの美しい映像としてご覧いただけます。
→　click

現在、日本産の漆の生産量は非常に少なく、とても貴重な存在。
その漆の採取に取り組まれているところからも、平井さんご夫妻の漆と向き合う真摯さが伝わってきます。
作品としての漆器だけではなく、漆という文化そのものをつなぎ続ける活動。
本物の漆器の持つしっとりと手になじむ感触、光を奥に宿した佇まいとともに、漆の魅力を深く感じていただける展示になると思います。

平井綾子さんは18日（土）、19日（日）に在廊、
平井岳さんは25日（土）、26（日）に在店くださる予定です。
漆がお好きな方も、興味を持ち始めたばかり、という方もぜひお二人とお話しいただければと思います。
年末年始は、ちょうど漆器を使い始めるにもよいタイミング。
漆の魅力を存分にお楽しみいただける時間となりますように。

定番の漆器の数々、そして1点物の漆器まで、豊かに制作いただきました。

瀬上尚子

Tweet