店主ブログ
日々の芽吹きの記録
お札拝受
2022.01.01新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ヒナタノオトは1月7日までお休みをいただきます。
1月8日土曜日より扉を開きます。
佐々木ひとみさんの作品展「楽園2022」と、
常設作品を新たに加えてご来店をお待ちいたしております。
+++
昨年7月12日、一粒万倍日の日にスプラウト日本橋浜町ビルに、ヒナタノオトは移転しました。
上のお札は、その日付けが記されたもの。
広島の早稲田神社で頒布されたものをご恵送いただいたのでした。
「一粒の籾が育って、万倍にも実って稲穂になる」
という意味を持つ一粒万倍日。
ささやかな私たちならではの願いを込めて開店日としたこの日を、
遠くの地で心に留めてくださった方がいらしたのでした。
数年前まで関東にお住まいで、広島に移られたお客様。
一粒万倍日の日だけ、おひとり一枚だけ受け取ることのできるお札のために、ご参拝くださったと。
そのお気持ちに触れた時、しみじみ、しみじみ、ありがたい気持ちでいっぱいとなりました。
簡単には手に入らないお札を、お忙しい時間をやりくりして、
こんな風に他者に対して出来ることに驚きさえ感じました。
他者の幸いを祈る気持ちをもって、他者に対して向き合うこと。
「他者の幸いを想う」ことは仕事の原点に思ってきましたが、
祈る気持ち、とまではなかなかいかなかった気がします。
今回、思いがけずこのようなお気持ちに触れて、
そしてこのお正月にそのことにあらためて触れながら、
今年は祈るような気持ちを持って人やものごとに向かいたいと思ったのでした。
特定の神仏への祈りではなく、私なりの祈り方ではありますが。
続けてきたことでの実りもありますが、
続けてきた中で不要についてしまった習慣、塵芥を払い、新たな気持ちになる機会も新年ならではですね。
とはいえ、すぐ通常モードの中で忘れてしまいがちですので、新年最初の記事に残して、折々読み返したいと思います。
人の手からの恵みの果実のような作品が、
人の幸いに通じるものでありますように。
皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
:::
追記
このお札、ヒナタノオトの壁に貼らせていただいております。
ご来店の際はぜひご覧ください。
早稲田神社
稲垣早苗の稲と早が入っているんですね。
ちなみに、数年に一度、稲垣早稲様という宛名で郵便物が届きます。
大概よく知った方からの郵便なのですが、間違えちゃうんですね、稲と早があると。
父方の里の広島であったことに加え、この神社名にもありがたい気持ちが一層高まったのでした。
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