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ヒナタノオト日誌

佐藤かれんさんの手織りクッション

2022.06.15

「北欧のゆかり」展が6月11日 土曜日から始まりました。
土曜日、日曜日ともに多くのお客様に恵まれ、在店作家の方々とお話しされるなど、和やかな時間が流れました。
夕方からは窓辺にもキャンドルを灯し、より北欧を感じるような空間に。

ジャンルも様々な作品が並ぶ中、今回は佐藤かれんさんの作品をご紹介いたします。
佐藤かれんさんは、手織りの布を制作されています。
店頭では、リネンコットンのタオル、テーブルセンター、サマーケットなど多彩な作品をご紹介しています。

素材の組み合わせも様々な作品が並ぶ中、特に目を引くのがクッションです。
表側には手織りの布、裏には手刺繍が施されていて、四隅のまるいポンポンが作品に愛らしい表情を加えています。
1点1点異なる色合いはどれも明るく澄んだ印象で、暮らしのアクセントになってくれそう。
どちらの面を手前に出すかで雰囲気が変わり、気分をかえたいときや季節ごとの模様替えをするのも楽しそうです。
小ぶりなサイズなので、膝にのせたり腕に抱えてリラックスしたり、お昼寝のお供にも。

スウェーデンの手工芸学校で織を学ばれたかれんさん。
クッションはスウェーデンの民族衣装をイメージして制作されたそうです。
スウェーデンには地方に伝わる伝統衣装が様々にあり、それぞれに色や模様に特徴があるのだとか。
表の手織り布は民族衣装のブラウス生地に使われる織り方、裏側に施された刺繍は衣装の襟元に添えるスカーフのモチーフをイメージして、ご自身で図案を考えられたそう。
小鳥や幾何学模様が繊細にデザインされています。

スウェーデンで学ばれた技術や暮らしを軸に、日本の生活や使い手を思って制作をされている作品の数々。
何気ない日常に心地よさを添えてくれる作品がそろっています。
ぜひ店頭でご覧いただければと思います。

文・瀬上尚子
写真・中川碧沙