スタッフブログ
ヒナタノオト日誌

日々を飾る額

2022.09.08

9/10(土)〜9/18(日)
アトリエ倭さんの個展をひらきます。

今回のメインテーマは「木の額」。

アトリエ倭さんは、建具職人から木のおもちゃ作家、
そして今は暮らしにまつわる「ものがたりのあるデザインと、職人による細やかな手仕事」
へとお仕事を進化させてこられました。

毎回楽しくも果敢な新作に取り組み、見る人、使う人を笑顔にしてくれるおふたりの仕事。
回を重ねるごとに、定番のように作品が積み重なっていきます。

デザインは消費されるものではなく、使われるほどに磨かれて、愛されるものに育っていくと思うのですが、
(デンマークでの時間で、そのように感じ、学びました・・)
こうして新作が定番となっていくのはとても素晴らしいことと思っています。

そして、今回のテーマは「オーダー額」。
これは、アトリエ倭さんからのご提案でした。
ご提案を聞いたとき、最初は「どうして額なんだろう?」
と思いました。
でも、アトリエ倭さんのことですから、きっと楽しい企画があるんだろうな。
と思って、その意図を伺いました。

以下は、アトリエ倭さんのブログに書かれていた文章から抜粋させていただいたものを。

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アトリエで個人のお客さまや作家さんに額の製作を頼まれることがよくあるのですが、その度に中に飾るものの逸話がとても素敵だなと感じます。

皆さんそれぞれに大切な思い出やこれからの日々を思う気持ちがあって、額に飾りたいものを考える時間が、その人の大切を見つめる時間になるといいなと企画した受注会です。

そして品物だけで完成しないことが面白いと思っている。
額は飽くまでも脇役で、主役の中身が入って完成するという事象がなんだかうちっぽいなと思っています。

額は色々なデザインの中からお好きなものを選んでいただいて、お好きな樹種でご希望のサイズで製作します。
鏡もご用意していて、選ぶ時間もご自宅で飾っていただく長い時間も、楽しんでいただけたらいいなと思っています。

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使い手が額に入れる「主役」を持ってきて、それを輝かせる脇役を作る。
アイデアと技術と愛を携えてものを作るおふたりならではの、
奇をてらわず、けれど、既製品とは明らかに異なる額を作ってくださることと思います。

さまざまな基本のデザインをご用意くださいますので、樹種と合わせ、額のオーダー!
お楽しみくださいませ。

そうそう、こちらは同じくオーダーのスツール。
『ものつくりの人のためのスツール』という名前です。

さまざまな作家の方々の工房でも活躍中のこのスツール。
ヒナタノオトも、昨年浜町に移転したのを機にオーダーしたのでした。

こちらは稲垣の身長に合わせたもの。
小柄なスタッフにはちょっと座面が高かったかな。
こちらのスツールも高さご希望に合わせて作ってくださいます。

いずれ、基本のデザインをしっかり作りこんで、その上で使い手の使い心地、希望を汲んでくださる嬉しい機会。
個展ならではです。

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Ohama 大濱由惠さんの革小物受注会は、11日日曜日まで同時開催しております。
合わせて、ご覧くださいませ。