スタッフブログ
ヒナタノオト日誌

2023.06.20

梅雨の晴れ間の週末、
「いわもとあきこさん作品展-あっこにおまかせ!できたち まいで-」
が始まりました。

「できたち」とは讃岐の言葉で「できたて」を、「まいで」は「ぜんぶ」を意味するそう。
その言葉通り、いわもとさんの今を全部詰め込んだような、作品展です。

週末にはいわもとさんのバッグをすでにお使いの方も多くご来店。
使い手のもとで育ったバッグとともに、新たなバッグとの出会いを楽しまれていました。
また、初日と二日目にはいわもとさんも在店くださって、
作者に会うことを楽しみに来店くださったお客様も。

一目見て作者がわかるいわもとさんの作品。
どれも、楽しさを連れてお出かけしたくなる作品ばかりです。
ご自分で染めた布で制作される裂き織のバッグや小物はかわいい上に丈夫。
カラフルな配色や柄は、見ているだけでわくわくしてきます。

「はこちゃん」、「さささんかく」、「まるちゃん」、「ななめしまうま」、「ねこくるり」など、作品や柄のタイトルもとても楽しい。
「キー坊」という名前のキーケースも。
くすり、と心をくすぐられるネーミングです。

「定番という感じの作品はない」とおっしゃる通り、つねに新しい形が登場。
「あの時のあの形がほしい」と言われても今は作っていないこともあるそうです。
そのくらい、いつも前を見てよりよい作品作りをされているということ。
作られる作品は、きっといつでも今が「旬」なのですね。

長く作り続けている作品も、少しずつ変化しています。
以前は織の持ち手だった手さげは、今は裂いた布をコードに結び付けた持ち手に。
しっかりとした持ち心地で、長く使い続けてもへたりにくい。
芯にしたコードの端は輪になっていて、バッグの内側に何かを掛けることもでき、さりげなく使い勝手も考えられています。

楽しい柄が特徴でもあるいわもとさんですが、今回は無地の作品も。
無地が新作!というのも意外な驚きです。
また、最近作り始めたというファンシーな色づかいの作品も新しいチャレンジ。
お似合いの方のもとにお届けできますように。

楽しい空気にあふれたいわもとさんワールドが満載の作品展。
6月25日 日曜日16時までご覧いただけます。
いわもとさんの「旬」を味わいに、ぜひいらしてください。

文 :瀬上尚子
写真:中川碧沙