「約束は未来の為にあるんじゃない。
今この瞬間を幸せにする為にあるのよ。」

ずいぶん前に友人に借りた本のセリフ。
9.11で母親を亡くした双子のお話です。
主人公が恋人に
「先のことなんて分からないのに、君は約束をしたがるよね。」
と言われて返した言葉。

読んだ時にストンと心に響いた彼女のセリフは十数年経った今年の春、痛いほど分かる言葉として「誰かといつかの約束」を願うことになりました。

家に居ることが収束につながるなら…と毎日家に居ます。
いろいろな不安を考えてしまう中「誰かといつかの約束」が出来ないことの辛さは日に日に増していくものです。

このままではいけない。
鬱々していても仕方ないのです。
家の中で少しでも楽しいことを。

お金をかけず、ちょっとの工夫で、自分だけの楽しみを。

・今日のお昼はお弁当を縁側で食べよう

・今夜はキャンドルの灯りでお風呂に入ろう

・やってみたかった豆苗の2番目を育ててみよう

なんでも良いのです。
閃めいてワクワクして実行する。
いつか誰かと約束ができるまで。

「こんなくだらない事してみたよ」と会って話せる日が一日でも早く来ますように。

写真は
玉元利幸さんのお弁当箱に昨晩の夕飯の残りを詰めて。
中本純也さんのカップで加賀棒茶を。

鈴木有紀子さんのキャンドルでハリウッド映画の気分を。

大野七実さんのオーバル皿は水留めしていないので様子を見ながら豆苗を。
あまりに可愛いがり「名前でも付けたら」と言われる始末。

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