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ヒナタノオト日誌

扉の向こう

2020.04.22

朝起きて、ストレッチ。
そして白湯を飲む。
ひと口ふくみ、渇いた身体に滲み渡らせて。

今日という日に馴染むように。

ふとしたことで
この世界の見え方は変わるかな。

波一つない湖面に浮かぶ一艘のボートに乗り
水の上を進んでいくように、静かで穏やかな気持ちが満ちてくる。

まだ向う岸は見えない。

今は見えないかもしれないけれど。
今立っている場所からは見えないだけで
向う岸がないのではないのだと思う。
心を澄ませて想像の扉を開く。
とても自由だ。


集真藍(あづさい)と シジミ蝶

ー 午前中のヒナタノオト ー

加藤キナさんの手になるキャンドルレザーの草花。
自然の息吹そのままに、鹿革の質感に色を染め、蝋を施している。
光をとおし色彩は透明度を増してゆくように見えた。
飛び回る蝶も
花わらうも
扉の向こうは自由だ。


鹿の森キャンドルレザー コサージュ アザミ


鹿の森キャンドルレザー コサージュ スイセン

光射す室内の得も言われぬ光景に心が和んでゆきます。

装いに美しく、手の実用にかなうカバンや革小物も制作をしている加藤キナさん。
鹿という野生動物への愛情や、制作に欠かせない方々との繋がり、心の交流を大切に紡がれているからこその、内にこめられた’美しいもの’にまっすぐに向けられる想いを感じます。

加藤キナ個展 -鳥の歌 fugl sang-
会期はおり返しでございます。
お家で過ごす時間、ひととき窓から風を通して、パブロ・カザルスの『鳥の歌』をBGMに
「種」と「果」のコンテンツを今一度、ゆっくりとご覧いただましたら幸いでございます。

中川碧沙