スタッフブログ
ヒナタノオト日誌

根をはって

2021.01.20

一年の終わりが近づいてきた12月の初め、ヒヤシンスの球根を水に浸しました。
昨年は花が咲かなかったので、今回は咲くといいなと思いを込めて。
冬を感じてもらうために、紺色の布をかぶせ、あまり神経質になり過ぎないで、根がしっかりとはってくれるまで、じっくり待つ。

年が明けて、花器の底の方まで根が伸びたので布をはずしてみました。
丈夫な白い根っこから栄養を吸収して、少し顔を出していたヒヤシンスの芽は、ふっくらと成長しています。

数日後、
ヒヤシンスの白い花が見えてきました。
春が待ち遠しいです。

今、再び自宅での生活が増えています。
逢いたい人に会えない日々、思うように自由に出かけられないこの時間に何を思い、自分にできることは何だろう。
根を深くはって、自分の中の芽が伸び、いつか花が開く時への養分にすることができたらと思います。

現在、ソラノノオトでは佐々木ひとみさんの作品もご紹介しています。
ひとみさんの華やかだけれど、どこか哀愁を感じさせる絵のスカーフも加わっています。

スカーフも装身具も、ひとみさんの作品からは、動物や植物など自然界の生き物が豊かに関わり合っていることが感じられます。
植物は生き生きと、動物達は楽しそうに語りかけてくるような印象を持ちます。
ひとみさんの描かれる生き物たちの世界は、ほほえみで溢れ、鳥のさえずりや風の音、木々のそよぐ音が、遠くで響き合っているのでしょうか。

近藤佳代