スタッフブログ
ヒナタノオト日誌
at ヒナタノオト
2021.04.21『富井貴志 -木の器展-』
明日館からヒナタノオトへ会場を移しました。
ご来場いただきました皆様ありがとうございます。
お選びいただきました作品もございますが、ヒナタノオトでご覧いただけるどの作品からも
富井さんのお仕事をご堪能いただけることとおもいます。
大学での学びのなかで出会われた物質表面の世界の”美しさ”。
フィールドはかわって、木工の世界で富井さんの心に広がる ”美しさ” の探求と制作をつづけていらっしゃいます。
また、富井さんの細部にまでわたるフォルムの美しさ。
ひとつひとつの作品をごゆっくりご覧いただけます。
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あらかじめデザインはせずに、真っ直ぐに線を彫り、あるところで直角に曲がりまた真っ直ぐ線を彫る。
繰り返される彫模様の作品の中のWe Are Atomsのシリーズ。
その中で『TIME』と名づけられた作品です。
線の太さや幅、間隔などが変化にとんでいるようにみえます。
実際に「気温」を設定して彫りあげられているそうです。
どの部分の彫模様が何度の時に彫られたかを想像しながらご覧ください。
富井さんならではの作品世界。
実験と研究の痕跡のようにも感じられます。
++
棗、蓋物の美しい佇まい。
会期は、4月24日(土)と25日(日)の二日間となりました。(両日とも13:00-17:00)
明日館にいらしていただいた方も、これからヒナタノオトにお越しになられる方にも、
「We Are Atoms」のシリーズから日々の食の器まで見ごたえたっぷりの展となっています。
椿、朝顔、蕗の小鉢
最後に、
「葉」のコンテンツに富井貴志さんにご寄稿いただきました「We Are Atoms」
Eames Officeの動画『Powers of Ten』の
極小の世界の映像は想像に基づいて制作されたそうです。
その後、走査型トンネル顕微鏡が発明されて見ることの叶った実物の極小世界。
想像と実物がほとんど同じように見えて、なるほど!人間の想像力や叶える力にあらためて驚きました。
と同時に、富井さんの作品の奥深さを教えていただいたようにおもいます。
多様性の豊かな地球は本当に美しく。
展覧会を通して、ものや環境への意識が少し変わったようにもおもいます。
ヒナタノオトの展示風景の1カットです。
展覧会ならではの皆様の感性に響く豊かな時をお楽しみいただけますと幸いです。
中川碧沙
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