ヒナタノオト
作品展に寄せて

Q1
香田進さんと佳人さんによる木工ユニット、アトリエ倭さん。
今展にはどのような作品を出品くださいますか?

A1
今年はアトリエ倭の仕事の原点を見ていただきたいと思い、建具の組子が入った箱を新しく製作しました。
また、ご自宅での時間をもっとそれぞれに楽しめるようにと、色々な組み合わせ方の出来る書棚もご用意しています。

それからそれから、春らしい喜びのもとにある何かが作りたいなぁと思って、
「たいへんよくできましたバッヂ」というのを作ってみました。
懐かしのハンコを桜とメープルで再現したバッヂで、手にしてくれた方がちょっと楽しい気持ちになってくれたらいいなと思っています。

Q2-2
アトリエ倭さんの工房の中で一番好きな、あるいは大切なものについて教えてください。

A2-2
工房の中で一番大切なものは、治具(ジグ)です。
治具とは、いつも同じカタチを正確に作れるように考えて作った、型のことを言います。
二人とも建具屋の修業時代から治具を作ることが好きで、
より早くきれいに加工が出来るように考えて工夫する時間を楽しんでいます。

治具!
木工作家の方の大切なものはやはりそうねのですね。

供に働く建具職人として出会い、独立して立ち上げた「アトリエ倭」。
原点である建具職人の技術をあらためて心に置いて制作された作品と、
くすっと心が躍るような軽やかで春らしい作品。
どちらもひとつひとつの出展の場面に、誠実に向き合うおふたりならではのお仕事ですね。
積み重なっていく定番の作品群、そして鮮やかな新作、会場でぜひお手に取ってご覧ください。

アトリエ倭さんは全日在店くださいます。

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