ヒナタノオト
作品展に寄せて
Q1
väliの水野久美子さん、今展には、どのような作品を出品なさいますか?
A1
いつものものと自分と他者との関わりについて想像を巡らせ制作したものをお持ち致します。
Q2-1
今回、「春の窓」というサブタイトルをつけました。
väliさんの、窓にまつわるエピソードがありましたら、教えてください。
A2-1
凄く難しいお題だなと想像を巡らせました。笑
都市に住んでいると窓から見える景色は美しいとは言い難く、やもすれば隣のうちの壁ということも….
なので自宅窓というよりは、旅に出た時に感じる窓についてお話しさせて頂きます。
以前、住んでいたエストニアでは冬季の時期が長く、日差しが出る時間帯もとても遅く9時位にひょっこりと光が現れます。
その前にゴソゴソと起きて、キッチンで珈琲をに見ながら窓をぼーっと眺め光が差し込むのを楽しみに待つか、諦めて仕事を始めるか。
遅いひかりが現れると動物たちも動き出して、窓辺に小鳥が遊びに来ることもしばしば。
そっと窓を開け、餌を外に出して間近で食べている姿を眺めたりするとグレーな空も悪くないなと心がぽっと温かくなります。
冬が長いと心も沈みがちになります。
住んでいたアパートメントは古かったけど、窓は2重になっていて、窓と窓の間に小さな自分のギャラリースペースを作って街で拾ったものを飾り季節を楽しんでいました。
そんな姿を見ていた同居人も楽しみにしていたことを帰国前に伝えられた時は嬉しかったです。
エストニア人はシャイだし、気持ちをあまり表に出さないのでどう感じてるのか分からないところも…..
何より自分の語学力を嘆いた時もありますが、何があった訳ではないけど、二人で過ごせた時間の豊かさを感じました。
Q2-2
väliさんが工房の中で一番好きな、あるいは大切なものについて教えてください。
A2-2
最近引っ越しをして一部屋、作業場を手に入れました。
その部屋が一番好きです。
ものが多い生活をしておりますが、更にその部屋は好きが詰まった物だらけなので堪らないです。
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