ヒナタノオト
作品展に寄せて

Q1
にしむらあきこさんは、今展にどのような作品を出品くださいますか?

A1
原画のパネルや手製の箱、メッセージカードなどのクリスマスをイメージした新作を中心に、にしむらあきこ的定番の絵本やノート、スカーフなどをお持ちします。

Q2
にしむらあきこさんが、ご両親やおじい様やおばあ様から引き継がれた愛用品がありましたら、教えてくださいますか?

A2
昨年父がなくなり、愛用していた革の手帳を私が引き継ぎました。
なかにはびっしりと父が興味を持ったことがらが記されており、この手帳を引き継ぐまで、父がメモ魔だということを知りませんでした。
父は自分のもちものにお金をかけるタイプではなかったので、市販されている1万円程度の手帳ですが(偶然にも私が勤めていた文具メーカーの商品でした)私にとってはなにものにも変え難い宝物です。

Q4
『おばあちゃんの食器棚』の中で印象に残ったお話があれば教えてください。

A4
ブランケットのお話。
昨年の冬に読んだ「雲を紡ぐ」という小説の記憶とあいまって、受け継がれてゆくブランケットの、日々を重ね厚みを増す暖かさを羨ましく思います。

 

Q5
自由学園明日館にまつわるエピソードがあれば教えてくださいますか。

A5
実は20代の初め、建築設計を学んでいた時があって、ひとり訪れています。
静かな靴音のひびきがずっと耳に残っていて、帰りの電車のなかでもいつまでも明日館に心残されているような心地がしました。

2019年7月号の「婦人之友」で、にしむらあきこさんと稲垣の対談頁を掲載いただきました。
→ click

あれから3年半ほど経って、開いた工房では、和紙造形サークル「紙ing!」など、闊達な活動を展開されるあきこさん。
クリスマスには、「紙もの」はとても馴染みのある素材ですが、あきこさんらしい素材感と澄んだ表現でどんなクリスマスにふさわしい作品が作られることでしょう。

にしむらあきこさんは、両日在館予定です。
インスタグラムはこちらになります。
→ click