ヒナタノオト
作品展に寄せて

「クリスマスに工芸を灯して」と同時開催の平井岳さんと綾子さんの手になる漆器の展示。
ヒナタノオト年末の恒例催事となりました。

かたちといい、塗りといい、使いたい気持ちがふくらむ漆器です。
かたちは暮らしの中からご夫婦でデザインを熟していること。
塗りは、自ら掻いた良質の漆を使っていること。
30代半ばとはいえ、岳さんは高校から、綾子さんは大学から漆を学ばれて、
その後も修業を重ねてこられただけあって、伝統的な深みと今日的な爽やかさを兼ね備えています。

『作り手がしっかりとわかるちゃんとした漆器を使ってみたい』
そう思われる方、このブログを読んでくださる方には多いことと思います。
平井夫妻の漆器をぜひお手に取っていただけたらと思います。
質に比して、客観的にみて価格は押さえれれています。
それは、先達の作品の価格よりは高くつけられない、という工藝、民藝あるある的なこともあるのではないでしょうか。

伸びゆく若手の漆器を使うメリットは、これから長くその制作の発展を見ることが出来ること。
メンテナンスも長くみてもらえることなどがありますが、
使い手が使うことで、作家、作り手を育てることにも大きくつながっていると思います。

今週末は綾子さん、来週末は岳さんが在店くださいます。
平日は、ヒナタノオトスタッフがご紹介させていただきます。

また、本日から一部作品はオンラインストア「ソラノノオト」でも販売させていただいております。
ご遠方の方や、お越しになられない方、ぜひご利用くださいませ。
→ ソラノノオト

こちらは、かたちが1点ずつ違うのでオンラインにはお出ししていませんが、漆を掻きだしたあとの漆の木を使った平皿。
「スーパーのお寿司なんですけれど・・・」と申し訳なさそうに綾子さんが言われた画像。
クリスマス、お正月から使い始める漆器におすすめします。
そして、その後は日々楽しみながら盛っていただけたらと願います。