ヒナタノオト
作品展に寄せて

Q1
伊豆半島の中央部で、藍染めを行うかぜつち模様染工舎の南馬久志さん。
今展にはどのような作品を出品くださいますか?

A1
常備して体を包んでくれるストールやふきん、
目で見てお愉しみいただける型染布などをお持ちしたいと考えています。

Q2
その中でも特にひとつ、詳しくご説明くださいますか。

A2
2021年2月に登場した正藍染 手紡ぎ木綿のストールは、シンプルで常備できる、かぜつちの理念を体現した暮らしの道具です。
布の一枚生地をムラなく均一に染める無地染を行っています。
空気を多く含む素材なので気泡などの空気が残っていたりするとムラになってしまので、
1枚1枚、できる限り綺麗な無地染を心がけています。

藍染めを行う時の甕の中は分からないので、布と体が一体化になるような感覚を持って行います。
藍と布の気持ちになり、体が動き、技術となり、全てが連動するのには、何度も何度も同じ動作を繰り返すことが必要と感じています。

Q3
在店予定日と、在店時にしてくださることを教えてください。

A3
21日、22日、28日、29日の毎土日に在廊を予定しています。
小さな藍甕の小瓶をお持ちしたり、綿のお話、古代の人に思いを馳せたお話ができればと思います。

2018年に関西から静岡に移って、正藍染に打ち込む南馬さん。
それまでに働いてきた服飾関係での経験を活かし、新たに取り組んだ藍染めでの制作は、これから花開いていくところ。
今展を通して、新たな展望が一層開けることを願っています。

かぜつち模様染工舎さんの工房からの風のときのメッセージもリンクいたします。
→ click