ヒナタノオト
作品展に寄せて

小泉すなおさん 千葉 陶磁
土の持つ素材感を活かした花の器と、静謐で優しい色合い。 毎日の生活に寄り添う食の器。

Q1
小泉すなおさん、今展には、どのような作品を出品くださいますか?

A1 マットな釉掛けのもの、石のような肌合いのものと、二つの違う質感の器を展示します。
色味を少しずつ変えた青い釉のプレート皿はサイズ違いで作りました。
土の質感を活かした装飾のものは、時計や花器で出品します。
それぞれの質感を楽しんで下さい。

Q2
小泉すなおさん、庭にまつわるエピソードがありましたら、教えてください。

A2 窯場の庭に梅の木があり、毎年季節になると梅酒や梅干しを作っています。
子供の時、食べた後に埋めた一粒のビワの種は、何年もかけて大きな木となり
たわわに実をつけてくれるようになりました。
先日は蕗のとうの収穫を・・、と思い浮かぶのは食べられるものばかり。
どうも花より団子の窯場の庭のようです。

青、空、水… 青の表情のゆたかさの上に盛るよろこび。 すなおさんが昨年から取り組まれている、清々しい色合いの器。 具象的な庭のモチーフではないけれど、庭になくてはならない色彩、ブルー。 ブルーが加わることで、食卓やリビングがぐんと新鮮に映えることと思います。