ヒナタノオト
作品展に寄せて

菊田佳代
宮城 ガラス
絵皿に込めた詩的な世界。
光を通すことで描かれるガラスの表現。

Q1
菊田佳代さん、今展にはどのような作品を出品くださいますか?

A1
春の植物や、女性、小鳥や猫等を描いたフュージング技法の絵皿を出品いたします。

Q2
菊田佳代さんの庭にまつわるエピソードがありましたら、教えてください。

A2
植物は季節が巡る度に、芽を出し、花を咲かせ、実をつけ、眺めていて日々元気を貰います。
春には、福寿草、レンギョウが咲き、チューリップがスクスク伸びて、これから彩りの花をつけようとしています。

庭の植物の中でも、毎年特にツツジに注目をしています。
庭には赤と白のツツジがあり、始めに赤いツツジ、その後に白いツツジという順番で開花します。
私は後者の白いツツジの開花がとても楽しみです。

地元の気仙沼には、徳仙丈山というツツジの名所があり、ツツジの花が満開になると山一面が真っ赤に見える程です。
数年前、庭の白いツツジの花が満開の頃、この徳仙丈山の赤いツツジも丁度満開になるということに気がつきました。
今年もツツジの便りを、今から心待ちにしています。

Q3
今展のメインビジュアルに描かれた草花の中で、出品作品にモチーフとしたものがありましたら具体的に教えてください。

A3
ミモザ、ムスカリ、ビオラ、そして初めてライラック、ヒヤシンス、ハハコグサ、ヤグルマギクの絵柄にも挑戦いたしました。

人物を描き始めて、いっそう作品に奥行きと広がりが生まれた菊田佳代さん。
今展では、庭の草花がテーマに加わって、静かながら確かな生命感のある作品が生まれてきています。
一堂に並べると、壮観ですね、きっと。