ヒナタノオト
作品展に寄せて

豊田陽子
長野 染
野の草花、光、記憶の結晶、目に見えないもの。
春の気配を身に纏うストール。

Q1
豊田陽子さん、今展にはどのような作品を出品くださいますか?

A1
手染めの1点もののストールの他、プリントのストール・スカーフを出品いたします。

Q2
庭にまつわるエピソードがありましたら、教えてください。

A2
クレマチスが咲いている庭に憧れがありました。

引っ越し先に庭があったので、紫色の蕾がついていた大きめの苗と、挿し木したばかりの小さな苗で、白の花が咲くと書かれたものの2種類を植えました。

1、2年目は紫のクレマチスが見事に咲いてくれました。
にもかかわらず、庭の手入れをしている時、雑草とまちがえて引っこ抜いてしまいました。
ですが、かろうじて難を逃れた白いクレマチスが、3年目には急に成長し、沢山の花を咲かせてくれました。

憧れの「クレマチスのある庭」には一歩前進一歩後退ですが、新作プリントの「clematis garden」には7種類のクレマチスを描き、庭の手入れが上手な人を想像してデザインしました。

Q3
今展のメインビジュアルに描かれた草花の中で、出品作品にモチーフとしたものがありましたら具体的に教えてください。

A3
こでまり、ミモザ、セージ(ブルーセージ)、
ヤグルマギク、レンゲ、ハルジオン、
シロツメクサ、オオバコ、スミレ、ストロベリーキャンドルです。

いよいよ3期、最後の会期に向かってバトンが渡されます。
3期はとくに草花感が増して、2020年の「作り手と結ぶ庭」が熟していくような感じになるのではないでしょうか。

豊田陽子さんのプリントの作品は、その象徴的なものですね。
素朴さと華やかさ。
長野県で制作に励む作者からの世界観、ぜひご堪能ください。

そうそう、ヒナタノオトで日曜日まで開催中のVANILLAさんの服の受注会では、豊田さんとのコラボによる洋服もあります!
草花にこっそり生き物も紛れ込んだ楽園感のある愛らしく楽しい生地です。
こちらもぜひヒナタノオトでご覧ください。
(金曜定休・12時から18時・最終日は16時まで)