ヒナタノオト
作品展に寄せて

9月4日金曜日から6日日曜日までの3日間。
自由学園明日館婦人之友社展示室で「勢司恵美 -竹細工展-」を開催します。

婦人之友9月号」に掲載いただいた「手しごとのモノサシ」との連動企画です。
こちらの記事もぜひお読みいただければと思います。
恵美さんがなぜ竹細工の道に進まれたのか。
竹細工を続けながら深めている想い、その実践。
それらは、竹細工を離れて、私たちの日々の中にも染みることがたくさんありました。

まあ、期待を裏切らないショットを撮らせてくれる恵美さんですが。。。

仕事中はこんな風に真剣な表情。
こちらは竹割り。

巾取り。

編み始めも黙々と。

こちらは明日館に搬入展示、ほやほやの光景。

今回の取材で、恵美さんの籠のベースには地元「茨城の籠」と、
竹細工を学んだ「大分の籠」があることを知りました。
それぞれを分けて展示したコーナーもありますので、違いを知っていただくと、いっそう竹細工に親しんでいただけるかと思います。




洗濯籠や久寿籠(ダストボックス)、整理籠などインテリアの籠も多種。


手提げ籠もいろいろと。

恵美さん語録で、特にじーーんと来たのがこちら

植物など自然の姿には、無理がない美しさがある。
その美しさに少しでも添うようにするには、あれこれ作為を込めずに、手元に掴んだ竹の個性に応じて編んでいくこと。
でも、応じる、には、作り手の力がなければ応じられませんもの。
恵美さんは手元にきた竹に応じられるように、耳を澄まし、目を凝らして、手わざを高めようとしています。
ワハハ(ガハハかも??)のおおらかさの裏側には、真面目でこまやかな恵美さんの心が見えるよう。

まだまだ撮り切れておりませんが、60余点の充実の作品展、自由学園明日館での美しい展示、
ご覧いただけましたら幸いです。
(初日13時以降はご予約不要です)

恵美さん、3日間在廊くださいます。
明日館、入り口で、「竹細工展を見に来ました」とおっしゃっていただけると無料でお入りいただけます。
重要文化財で一服できるカフェも15時半まではオープンしておりますので、こちらもぜひどうぞ。