ヒナタノオト
作品展に寄せて

Q1
「作り手と結ぶ庭 花菜摘む」に、舞良雅子さんは、どのような作品を出品くださいますか?

A1
今回の展示会には、やわらかな絹の毛足つきのネックウエアや、シンプルなリネンに光沢あるラミーを織り込んだ麻のストール、羊毛と異素材を組み合わせて立体的に仕上げたストールなど、一般的な素材の使い方や織り方とは違う方法を取り入れながら制作した布を出品します。
絶え間なく緊張と緩和が繰り返される日々の中に、身につけるひとが心地よさを感じられる布を目指しました。

Q2
しばらく遠出が難しい時間がつづきましたが、今、舞良さんが一番行きたいところはどこですか?

A2
身近な場所のおもしろさを再発見する旅をしてみたいと思っています。
私は岩手県の宮古市で生まれ育ちました。
故郷を走る「三陸鉄道」に乗って、始発駅から終着駅まで、途中下車をしながら時間をかけて旅をしてみたいです。

Q3 
今展に寄せて、作家の方にお好きな花、野菜、果物を教えていただきました。
その中から、特にひとつについて、お話しくださいますか?

A3
春に咲くカタクリの花が好きです。
もうずいぶん前のことですが、岩手にある小岩井牧場で羊の毛を分けてもらった帰り道に、群生するカタクリの花を見つけました。
繊細で美しい赤紫の花が一面に広がる景色は未だに忘れられません。 

今回、盛岡在住の舞良雅子さんの在店はないのですが、作品は豊かに制作くださり、見ごたえある構成になることと思います。
春に向けての新作も楽しみですね。

そうそう、最新作の画像もいただきましたので、こちらからもご紹介します。

ループネックウエア。
舞良さんならではの平面を立体的にとらえた布づくり。
店頭で巻き巻きしてみてください。