店主ブログ
日々の芽吹きの記録

春に得たもの

2024.04.10

Gökotta × Påsk
ヨークオッタ × ポスク

糸花生活研究所(藤原洋人さん・藤原真子さん)
佐藤かれんさんの作品展が終わり、スタッフ一同とても充実した気持ちでおります。
ご来場いただきまして、あらためて御礼申し上げます。

藤原さん夫妻も佐藤かれんさんも、若く、作り手としてスタートして数年を経たところ。
作家として歩みを固め始めたところでの作品発表という場面で、今回のお客様との出会い、再会はとても満たされ、励まされたのではないでしょうか。

初めの一歩の頃から見続けてくださる方。
少し前から続けて見始めてくださる方。
初めて出会ってくださる方。

さまざまなタイミングのご来場者を得て、作品を介して豊かなやりとりが会期中交わされていきました。
作品と出会ったお客様が素敵な笑顔で喜んでくださり、
在店くださった藤原真子さん、佐藤かれんさんも頬を紅潮させて充実の手ごたえを味わっている様子。

「ああ、こういう場面があるから、この仕事、ギャラリーを運営しているんだ」
と私たちも「手ごたえ」で、胸がいっぱいになりました。

すでに評価が高まった作家の方の作品をお手渡しすることも大切なお仕事ですが、
きっと望む方が多いはず!と、今の言葉で言えば「推し」ている作家のお仕事への反応が豊かであったとき、喜びはひとしお深くなります。

そこには、伝わらないかもしれない(反応が薄いかもしれない)という恐れにも似た緊張が伴ってもいるからです。

かれんさんは、本当にこれがひとりの手織りの実り(結果)なの?
と思うばかりの作品点数で、織りへの情熱、若さが漲っていて、織りあがった布がきらきらと眩しいほどでした。

藤原さんの作品は、洋人さんの誠実なつくりの木工の器に、
真子さんご自身の心の躍るままに描いた絵が喜びにあふれて、その暮らしぶりの豊かさから生まれる真の表現に心が揺さぶられました。

Gökotta × Påsk
ヨークオッタ × ポスク

まさに、復活祭、冬が終わり、春から夏へ向かう祝福を感じる作品展にしていただいたのでした。

ヒナタノオトというささやかな場を続ける原動力。
それは、作り手がお客様との出会いを通して、作家として大きく成長されていく姿と添い続けていくこと。
その喜びを糧に作品展を重ねていきたいと思っています。
次回の企画展は、大野七実さんの陶芸展。
出会って35年来の七実さんのお仕事と、ぜひ新鮮に出会い、皆様にご紹介していきたいと願っています。

13日土曜日正午からは、一部の作品をオンラインストア「ソラノノオト」でご紹介もいたします。