店主ブログ
日々の芽吹きの記録

クロヌマタカトシさんの展示(galleryらふと)をおえて

2020.09.14

9月12日から14日まで、galleryらふと(ニッケコルトンプラザ)で
クロヌマタカトシさんの展示の企画運営に携わっておりました。

クロヌマタカトシさんの展は、当初4月予定。
さくら、さくら、さくらふと
と案内状に記した展示は3年ぶりで3回目。
しかし、コロナ禍の中で延期となって、ようやくこの9月に開催と運びになったのでした。

展の振り返りレポートは、「工房からの風」ブログに書こうと思いますが、
今日は鮮らしい気持ちのうちにこちらに。

搬入を入れて4日間。
クロヌマさんとクロヌマさんの作品と真向かっていたことで、
私の中のクロヌマタカトシという作家と作品が、明らか更新されていきました。
そして、自分の中の美術やものづくりに対する想いも揺さぶられて、刷新されたように思います。

生きている作家と関わる仕事をしていくということは、こういうことなんだなぁとあらためて。
そう、生きている、んですよね、私の関わる作家というひとたちは。
骨董ではない。
ある意味、骨董の確かさや、解釈の広やかさはなくて、日々変化している作家のある瞬間に立ち会うということ。

私は紹介をする仕事ですが、鑑賞する側の方々もきっと一緒ですね。
生きている作家の展示を見るということは、今の作家の作品を見る、ということ。
今回、訪ねて来られた多くのお客様のご様子からもそのことを教わった気がします。
今のクロヌマさんの作品を見たい、というパッションをひしひしと。

私たちの立ち位置の者たちも、こうして鮮らしく作り手と使い手(鑑賞者)を結ぶ手を磨いていくのですね。

4月から9月へと延びましたけれど、
その期間に生み出された作品との出会いも得られたこの展覧会、
開催できたことを心から感謝いたしました。

さくら、さくら、さくらふと
から
虫の音すだくらふとにて

庭が宵闇に溶けていく中にすだく虫の音。
片づけさえも祝福されたような展示でした。

木立

白岩山羊

灯台

ヒナタノオトでご紹介しています。
(木立はお選びいただきました。9/18)

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メール → click

9月も半ば。
いよいよ秋らしくなってきましたね。