店主ブログ
日々の芽吹きの記録
展覧会って、どういうこと?
2020.11.04自由学園明日館 婦人之友社展示室
フランクロイドライトが設計した重要文化財でもある空間での展示。
「婦人之友×ヒナタノオト」として、5回目の企画催事となります。
私たちも心華やぐありがたい機会ですが、ちょっと、もやもやしていること、
書かせてください。
展覧会は、確かに作品を販売する機会ですが、販売だけをする機会ではないのですよね。
作品をじっくりみていただく。
欲しい「アイテム」だけを「ゲット」するだけではなく、空間を含め、作家の発してるものを感じ取る。
そして、作家が在廊していれば、作品を介して交流をする。
展覧会とは、ずっとそういうものだと思ってこの仕事を続けてきました。
けれど、昨今、『欲しい「アイテム」だけを「ゲット」』する勢いが増して、
あるいは転売目的で、作品を金銭としか見ていない方まで現れてきて心が疲れることもあります。
これでいいのだろうか?と思うことも多くなって。
作家の方々も展覧会に向けて精一杯制作をして、工房から展覧会会場というハレの場に来て、
旧知の方とこの場で交流したり、新たな使い手の方と出会ったり、
次への制作のための「心のチャージ」も展覧会の重要な要素なのですよね。
初日の予約は、コロナ禍の中にあって、早朝からの行列発生を防いだり、
会場内の安全を確保するという意味でも有効なのですが、
ご予約下さった方がほんとうに「展覧会」を見たいのか、
あるいは『欲しい「アイテム」だけを「ゲット」』するためだけなのか、
悩ましいばかりです。
実際、こちらのお願いに反したお申し込みも多く、その予約分はお約束ですのでキャンセルにせざるを得ません。
そのため、本当に展覧会を見たい方が予約の機会を失うことも多いかと思います。
:::
明日館では、花の器とカフェ関係の器と大ぶりの鉢など1点物の展示ですので、
転売目的の方がもしいたとしてもその希望にはあまり応えられないかもしれません。
案の定、予約時間の後半には、キャンセルも出始めているのです。
(予約時間開始後2分で一度は満席になったのですが)
:::
哲也さん桃子さんは、初日のみの在店です。
ヒナタノオトのこのオウンドメディアを読んでくださっている方に向けて投げかけますね。
ぜひ、初日、この空間での作品とおふたりに会いにいらしてください。
ご予約はこちらから
https://ftomootani.peatix.com/
作品のお買い上げの有無などまったく問いません。
あの空間にある作品とおふたりに会ってほしいのです。
作家の方々にも是非にとお知らせします。
おふたりと親しい方も、会ったことのない方も、ぜひに!
(きっと、遠慮されたりしているのだと思いますが、どうぞ!お待ちしています)
自由学園明日館で展示をさせていただくと、
いつもあの空間に流れる善意の塊のような見えない力に心が洗われ、
佳きものが満たされていくような気持ちになります。
それは、建物だけからもらうのではなく、建物への想いや、それを継いできた人々の想いの美しさに基づいているんですね、きっと。
そんな空間での大谷夫妻の展示。
どうかこの文章を読んでくださった方々とともに、よい時間を生み出したいと願っています。
哲也さん、桃子さんのためにも、残っている空席が、どうか心ある方々のご予約で満たされますように。
そんなことを願っています。
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