店主ブログ
日々の芽吹きの記録

すててこそ

2021.02.03

今日は立春でしたね。
私は「ニッケ鎮守の杜」の初午祭に参列しましたので市川に。
お庭の白梅が少しずつほころびだして、粒粒の蕾が愛らしく枝を飾り始めました。
梅の香が流れ出すのもまもなくですね。

昨年末、心の中の大掃除!とばかりに、いくつかのもやもやとした案件をすっぱり手放しました。
それは私なりに覚悟のいることでもありましたし、周りのひとにも関わることですので、安直なことではありませんでした。

けれど、執着を放つことを選びたかったんですね。
「捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」ではありませんが、もがけばもがく程深みにはまるものだから、捨て身になって流れに身を任せてみよう。
そう思って。

1月、思いがけないご連絡が続きました。
手放したつもりの案件に関わることが、急に動き出したのです。
それらは別々のことなのに、展開としてはつながりあっていくようなこと。
不思議で仕方ありませんでした。

金沢から失意の中に実家に戻って、ニッケに入ってからギャラリーを開くことになった日々。
そのギャラリーを庭に移して、庭づくりと工房からの風に注力していった日々。
急に書籍を出版することになって、ヒナタノオトを開店することになった日々。

いつも不思議と目の前に現れる方がいて、その巡り合いから一人では見られなかった景色を見せてもらってきたように思います。
私の仕事は、その景色を皆さんに見ていただくこと。
そんなことも思ったりします。

今、水面下でぎゅっと濃密な日々を送っています。
それらのすべてが実現するのか、いくつかが形になるのか、あるいは・・・。
まだ不透明ではありますが、必要なものは形になるし、形にならなかったら清々しくあきらめよう。
どうなろうとも、その過程では精一杯楽しく美しい気持ちで臨もう!
そんなことを思っています。

すみません、抽象的でなんのこっちゃ(笑)ですよね。
輪郭が立ち上がってきましたら、またお知らせさせてください。
立春。
日々のこと、目の前のことと共に、新たなことに向かう芽吹きの季節を喜びたいと思います。