店主ブログ
日々の芽吹きの記録
ねこしき
2021.04.20哀しくても
おなかは空くし、
明日はちゃんと
やってくる。
猫沢エミさんの新刊本を読みました。
ひとこと、ひといろでは伝えきれない、味わい深い素敵な本。
SNSにあがってくる日々の料理のリアルな丁寧。
実(じつ)があるその料理は、いつか本になるのだろうなぁと思っていましたが、
このような複雑なスパイスが散りばめられた見事な一冊になろうとは。
エミさんそのままの素敵さが息づく構成の豊かさに脱帽でした。
生きるために食べる。
食べるために料理をする。
生きていく日々の中で生まれて、定着していく料理。
それが一冊の本の中で心地よく編まれています。
そして、作ってみたい料理がいくつも。
日々のごはんやおやつに。
猫沢エミさんには、ご著書の「東京下町時間」(パイインターナショナル)でヒナタノオトをご紹介いただき、その後トークイベントにお呼びいただいたり、パリに行ったときには晩御飯を食べに連れて行っていただいたりと、親しい気持ちを抱かせていただいていました。
ここ数年はご両親を相次いで見送られ、ご自身も手術をなさったりとSNSを通じて知りながら、
うまく気持ちを伝える術を迷っているうちに時間ばかりが過ぎていきました。
だめですね。
想うばかりで、その想いを伝えられないって。
けれど先月、上の画像でエミさんがだっこしている愛猫イオちゃん(ほんとうに愛おしい♡)が亡くなったと知ったとき、すぐに鈴木有紀子さんのろうそくを送らせていただきました。
有紀子さんの白いろうそくを、エミさんとイオちゃんの魂にただ届けたくて。
「ねこしき」に綴られたイオちゃんとの出会いと家族となっていく日々の尊さも、ぜひお読みいただけたらと思います。
彼女はいつだって
命を丸ごと抱きしめて生きている。
ヒリヒリも涙も切なさも、
ほとばしる愛情も
石田ゆり子さんが書かれた帯文。
ほんと、エミさんのことだ。
石田ゆり子さんのインスタにも、エミさんのお宅で寛ぐほほえましい姿も出てきます。
「ねこしき」
アマゾンではベストセラー。
私は予約していましたが、すでに2刷になっていました。
(そして、現在3刷)
豊かに人生を味わい、豊かに料理を味わいたい方にお薦めします。
表紙と同系色の我が家の三毛猫ムー嬢。
むーちゃんも読めるといいのにね。
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