店主ブログ
日々の芽吹きの記録

鮮度

2021.07.17

予約なしでの初めての週末です。

と、土曜日開店前にアップしようと思いながら、土曜日閉店後に綴っています。

お陰様でお客様に恵まれ、密にはならず、心地よくご覧いただける感じで毎日を送らせていただいています。
私たちは、あれやこれやそれや!!!と、やることが満載となってしまい、なかなかネットまでたどり着けない日々です。
開店後の様子を全国津々浦々からお気にかけてくださっておりましたら、申し訳ありません<(_ _)>
通常運転まではもう少し時間がかかりそうで、今は精一杯店頭でのことをさせていただいております。

びっくりするほどお花を頂戴しました。
オープン、新たな船出を華やかにしていただき、ほんとうにありがとうございます。

だいぶ盛りを過ぎてはしまったお花もあるのですが、18日日曜日まで整えながらお気持ちと共に飾らせていただきます。
贈り主様のお名前も札に添えましたので、ご来店の折はご覧いただけましたらと思います。


舞良雅子さんの絹の箱と橋村野美知さんのボトル

 


津田清和さん、私の予想以上にたくさんご出品くださって、うれしかったー。
今日は、黒田陶苑さんでの個展での上京中にお立ち寄りくださいました。
よいお話しができて。→後述します。
そうそう、津田さんの作品、来店くださった作り手の方の一番人気!です。
たくさんの作家の方が、ご自宅用にお求めくださっています。

 


針の森さんの新作ポーチ。
今回も美しいこぎん刺しを、モダンなかたちに仕立てられています。
青系、赤系も。


いるふ。
宮本佳緒里さんからも、こちらの大ぶりなタイプの他、小銭入れ、印鑑入れの小物も豊かに。

 

下地康子さんのまさに旬の藍のストール。
現在、大小1点ずつございます。

 

野美知さんとちらりと松塚裕子さん。
裕子さんの妙(たえ)なる釉薬は、このあと特撮?でご紹介。

安齋新さん、厚子さんの端正な陶磁器。
上品でかつ食卓で活躍頻度高い器のかずかず。

 

萩原千春さんから念願のポット!たっぷり届きました。
色、形、大きさ。
ぴったりの方にお手渡しできますように。

 

吉田史さんの画像は、史さんのインスタグラムから拝借しました。
click
装身具は器と比べて小さいの気づかれない方もいらっしゃるかもしれませんが、
今展、このオープンに向けての美しい新作にうっとりの構成!となっております。
想いのこもった珠玉の装身具。
どうぞお見逃しなく。

クロヌマタカトシさんの作品、あと2点ございます。
どなたの海原を伴走することでしょう。

店内、端っこに静かに置いたハマスホイのポスター。
この色調に、松塚裕子さんのカップの色調があまりにも調和していて、ちょっとびっくりなくらいです。

グレーの奥行き。
グレーの色合いの深さ、豊かさは底知れないですね。
画家も陶芸家も、色の奥行きを求めながら、探りながら、描くこと、作り焼くことを続けるのでしょうか。
今回の陶芸作品、フォルムの美しさと相まって、ハマスホイの絵の中に描かれていても不思議ではないくらいの存在感でした。

津田清和さんはご自身が、見る側、使う側としても、現代作家の手しごとの作品が好きな方。
広やかな店内、多くの作家からの力作がモリモリな中を、何往復も行ったり来たり、とても充実した表情でご覧くださいました。
その中で、印象的だったのが「鮮度」という言葉。

作家は定番など同じモチーフや形のものを制作し続け、完成度を高めていくけれど、
そこには「鮮度」をもっていられるかどうかがとても大事と。
長年よい仕事を続けている作家の共通点は、自身の制作に「鮮度」を持っていることだとお話しされていました。

新しいことに鮮度があることは当然でしょうが、
同じことに鮮度をもってあたることは、しなやかな意志が必要ですね。
それは、人間関係に置き換えて考えるとよくわかります。

出会った珠玉の物事と、大切に鮮度をもってつながっていけること。
「はじめまして」ではない中での「鮮度」からしか生まれてこないかけがえのない豊かさ。
ヒナタノオトでご紹介していきたい定番の作品がまさにそうですし、
ヒナタノオトの運営でのひとつひとつもそうありたい。
そんなことを再確認した津田さんとの会話でした。

作家の方も多くご来店くださる日々。
笑顔とともに深い会話も重なっていきます。
この会話が、お客様にじんわりしみていくように、展開していきたいと思います。

18日日曜日、12時から18時、浜町3丁目スプラウトビルでお待ちしています。
(来週(7月、8月)は、火・木・土・日の営業とさせていただいております)