ヒナタノオト
作品展に寄せて

はじめて
鹿革のモビールを作りました

光を透過する
キャンドルレザー

色彩は淡いようで深い
あの空を映した色

鳥がテーマなのだから
空間いっぱいに
羽ばたく鳥の姿を

一羽 また一羽
モビールを組み立て
天井から下げてみると
しだいに狭い仕事場は
沢山の鳥が飛ぶ
大空へと変わっていきました

静かに揺らぐ鳥たちは
私の動きや
窓から流れる外の空気
わずかな音の振動も
拾っているようでした

不安の中
頭上で柔らかく揺れ動くものの存在が
不思議な安心を与えてくれています

長く閉ざされた冬の北欧で
室内装飾として
愛され続ける理由が
今だからこそ
理解できたのかもしれません

加藤キナ

通い続けたデンマークの家々。
大人の空間にもモビールがありました。

モビールとなって空間を飛ぶのは、ほんとうは飛ばないものまで、さまざま。
けれど、今は自由に羽ばたく鳥に想いを託したい。

単色ではなく、虹色のような加藤キナさんのモビール。
おうち時間の中で、羽ばたかせていただけたら。

ヒナタノオト オンラインストア
ソラノノオト → click