Editor's voice

稲垣 早苗

熊谷茜さんの連載

2020.01.01

山形県小国町で、アケビの蔓やクルミの樹皮などで籠を編む熊谷茜さん。
kegoyaという名で活動をされています。

茜さんとは、2009年の工房からの風で出会いました。
まだ結婚されたばかりで、かご編みをどのように仕事としてよいか模索する中、「なぜ、かごを編むのか」その核心にはゆるぎなく、ものづくりの錨が、心の海にしっかり下ろされているのを感じました。

そして茜さんの編むかごの魅力!
愛らしさと野性味!日本的な美と西洋的な美、いにしえもモダンも垣根を超えた茜さんならではの美が、独特のさじ加減で現れている。そのことに目を瞠りました。

その後、女の子、男の子に恵まれ、逞しく頼もしい夫君との4人家族で、雪国での暮らしの中で、かご編みを続ける茜さん。

「生きている」。
その手ごたえある茜さんの人生の、大切なかけがえのないひとひら、ひとひら。
そのひとひらずつを、春夏秋冬を通して綴ってほしい。
そう願って、この連載をお願いしました。

1月10日(金)の公開をどうぞお楽しみに!


Writer

  • 稲垣 早苗
  • オウンドメディア「手しごとを結ぶ庭」を企画編集しています。
    「葉」のコンテンツは、「言の葉」の「葉」。
    工藝作家やアーティストの方で、私がぜひ文章を書いてほしいと願った方にご寄稿いただきました。

    わりとはっきりとテーマをお伝えした方、あまり決め込まずに自由にしてほしいとお伝えした方、、、いろいろですが、私なりに「編集」に取り組んでいきたいと思います。

    ひとつひとつの「葉」が茂り、重なっていったとき、どんな樹形が見られるでしょうか。
    今、答えを持っていないことが、ひとしおうれしく感じられます。

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